題名を和訳すれば《三国志・赤壁の戦い》といった感じか。残念ながら 筆者には三国志については格別に予備知識がない。英雄豪傑の話がたくさん出てくる 中国古代の物語りというイメージでしかないままで鑑賞しました。
映画は始まって間もなくから大規模な戦闘シーンで血しぶきが飛び散る画面が続く、
要するに殺戮場面が延々と続き、よほど人殺しが好き、私の一番熱中できる趣味ですと言う人以外は
いいかげんうんざりした頃、ようやく場面が変わり政治の話になりさらに唐突に馬の出産場面となる。
諸葛孔明(しょかつこうめい)が馬の難産にも対処できる世事にも通じている人物として紹介される。
次に呉国の司令官・周瑜(しゅうゆ)とその妻・小喬(しょうきょう)の紹介場面となる。
夫婦が仲むづましいということを説明したい為なのかなぜか裸のベッドシーンとなる。
いつも疑問に思うのだが、映画監督というのは裸さえみせれば観客が喜んでくれると誤解している
ように思えてならない。娯楽映画でエロス、色気は重要な要素で欠かせないものだがそれは露骨なベッドシーン
で表現するよりももっと観念的な表現の方が強い印象を与えると思うのだが。
ある農民が兵士に牛を盗まれたということで将軍に訴えでる場面がある。それへの対応
の仕方に中国人の倫理感や組織の団結心の求め方への考え方が窺えて興味深い部分があった。
映画の後半では陸と河から曹操軍の大軍が迫ってくる。何千艘の軍船の群れは壮観だ。CG(コンピューターグラフィックス)
のおかげでその圧倒的なボリューム感が出ている。
赤壁の地で双方が相手の出方の裏をかくべく軍略を練るなかで孔明の奇策の戦術の陣地戦が展開される。
ひとしきりまた戦闘場面が続く。曹操軍の先発陸上部隊がその孔明の策略に嵌って大敗する。
孔明役は金城武という俳優だ。軍師役にしてはちょっとお上品過ぎる ような感じだがなかなかいい味を出していた。 中国人民解放軍の若い兵士達がエキストラとしてたくさん動員 されているようでご苦労さまなのだが惜しむらくは、彼らの表情が生死をかける戦場の恐怖と勇猛心でこわばった顔ではなく 若く幼い普段顔で動き回っているので著しく戦闘のリアリティ感を減じていたのが残念だった。
来年の春公開予定の続編では、いよいよ雌雄を決する海戦が展開される。船での戦いもさらに面白そうだ。 歴史物スペクタクルファンにとっては又足を運ばない訳にはいかないだろう。
(11月15日・記)
(史実参考資料サイト)
歴史ぱびりよん: 諸葛孔明伝