全80話の内、40話が過ぎ(2月末時点)後半に入った韓国歴史ドラマ(テレビ金沢放映中)が人々を熱中させているようだ。 毎日これを観るのが楽しみで仕事先からいそいそと自宅に帰り急いで録画した番組をみている人も多いようだ。
かく言う編集人も「また韓国ドラマか」と最初はあまり気乗りはしなかったのだが、たちまち話に引き込まれてしまいました。 王族の一員としてふやけて甘やかされて育った主人公のチュモンが自分の出生の秘密を知る中でさまざまな試練を経て成長していく話とも読めるし、政権をめぐる骨肉間の激しい陰謀と権力争いが絶えない、古代朝鮮に存在した諸国の盛衰の歴史ドラマでもあるし、過酷な運命の波に翻弄されながらも途切れることなく続く情熱の愛の物語ともいえる。
物語そのもののおもしろさと共に、登場人物の配役が魅力的だ。 チュモンの恋人、有力族長の娘のソソノお嬢さんの凛とした美しさは圧倒的だ。 敵対する部族長を「あの時、殺しておかなかったのは私の失敗です」などとそこだけ聞けば、かなり怖いことをおっしゃるお嬢さんなのだが、その気の強さ芯の強さは並の男では太刀打ちできないくらいで、それがまた魅力的だ。
敵役のテソ王子・長男(摂政)の眼ぢからは相当のもの。同じく次男王子のヨンポはいろいろ悪巧みを考える陰謀家なのだが、考えていることが表情にすぐで出てしまう、非常にわかりやすい人物。 わたしなど彼が愛すべき人物に思えてならない。
韓国ドラマといえばファン・ジニも再放送されている。(MROテレビ) 以前は日本語吹き替えだったのが現在は日本語字幕付き。 随分印象が違っている。登場人物には見覚えがあるのだがどんな話だったか途中からおぼえていない。 話がくどくて同じようなことの繰り返しで途中で観るのをやめてしまったからだ。
今回、俳優本人の声が聞け何か迫力が違って感じた。しかし、またもや挫折気味。
原作が悪いのか脚本が悪いのか自分には登場人物の言動が作者のご都合主義で支離滅裂の動きをしているように感じられる。まるで脚本家のあやつり人形のようでリアルな人物像が浮かんでこなく、もうひとつ感情移入ができない。
しかし、朝鮮の芸妓の華麗な衣装や芸能文化の一端に触れられて目を楽しませながら朝鮮文化を再認識できる有益な番組だったと思う。
我が家には昔から「テレビばかり観ているとダラになる」という言い伝え、あるいは家訓があるので韓流ドラマに熱中した余波はNHKの大河ドラマに影響が及んでいます。 信長の姪三姉妹の話はどこかへ吹き飛ばされて、今はもう我が家では誰も観ていない状態です。 NHKさんご免なさい。
(2011年3月1日記)